普通、ロゴは認知度を高めるために変形や色を変えるなど手を加えることはご法度。厳しく管理され、CI としてルール付けされているものです。
もしこれが自由に色を変えたり勝手に変更されたりしたら、見る人ごとにイメージが変わり、統一したデザインとして構築できなくなるからです。
しかし、このロゴは、周囲のテキストやレイアウトに合わせて「W」のギザギザを変形するのが可能というシステムをとっています。
公式サイトにアクセスしても、スクロールで変形しているしページによってロゴデザインが変わっているのが分かります。
■Home | Whitney Museum of American Art
http://whitney.org/
“responsive W”と呼ばれるこのシステム。
ロゴは規格化された静的で単一のグラフィックではなく、ルールに定められているのはアイデンティティーの方という考え方で、アイデンティティの許す限り形状を変えて変化できるという概念です。
周囲に合わせていくらでも変形するのですが、シンプルな要素だけに基盤となるところがブレずにコンセプトとして残る形にはなっているんですよね。単純図形なギザギザだからこそ可能なシステムとだと、なるほどと思いました。
「自分たちは柔軟だ」「変化する」とするアイデンティティ。
時代の変化に従って変わっていく自分たちを表現するためのロゴシステム。
決められた枠に収まらない、単一の形では表現することが難しいブランドを持てば、こういう形になるのでしょうか。視覚的なビジュアルに目を向けがちですが、魅力的で大胆な発想というのも必要だなと感じました。
2016/12/14
銀座だけど、銀座からちょっと離れた場所にある本屋さん「森岡書店 銀座店」。昨年オープンしたばかりの本屋ですが、Amazon の勢いに押され気味の書店の中で利益を伸ばす優良店。その書店に国内外を問わず海外のビジネスシーンやらメディアやらが関心を示しています。なぜ、その本屋がそんなにも売れるのか。…
2016/09/01
「Nuancier」というカラーガイドが美しい。Pantone の色見本帳をモチーフにして作られたもので、自然で綺麗なグラデーションに感嘆の声をあげてしまうような作品になっています。制作したのはフランスのアーティスト、Pierre David(ピエール・ダビデ)。
2014/08/05
新サービス「LINK」のロゴなのですが。これはデザイナーではない人にラフ画をいただいて、それを清書にしてロゴにするという作業をしています。丁度良い事例になっているので、この流れを参考に、ロゴ制作の依頼をする場合にどんな風になっているかを紹介したいと思います。
2013/09/10
2020年オリンピック・パラリンピックが東京での開催が決定しましたね。決定したのはいいのですが、2020年、つまり7年後と時間いう軸が、自分の中ではイマイチ定義つけできていません。7年後、自分は何をしているんだろう? とか。まだ同じようなことをしているのかな、とか。そもそも生きているのかな、とか…
2013/09/05
ビールの輸入・販売をしている「日本ビール株式会社」さんが静岡のビール工場で作っている地元ビール「坂本龍馬ビール」。「坂本龍馬の味がするのか?」と子供のようにチラリと思ったけど、明治維新12人衆がラベルになった中の1種類だそう。ふーん、あ、そう。・・・で終わる話なのだけど、実は坂本龍馬と…
2013/06/04
企業のブランドイメージって大事。スターバックスでは、缶コーヒーの3倍以上の値段でコーヒーが売れ、ハーゲンダッツも同様。ハーレーダビッドソンに至っては、企業ロゴを身体に入れ墨として入れるファンまでいる。企業イメージのプランニングって、本当に大事です。WEB制作でも、厳格なデザインルールを…