生涯を添い遂げるグラス

2014年07月05日 18:30

  • LINEで送る
生涯を添い遂げるグラス
(C)Wired Beans inc.

デザインというのは、見た目の美しさではなく。
その存在感やコンセプト、生まれた理由に強く影響を受けます。

ドイツのデザインセンターが主催する国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」も受賞している「ワイヤードビーンズ」のタンブラーグラス。
製品に名づけられたコンセプトは「生涯を添い遂げるグラス」です。

キャッチ―なコピーをつけられたこのグラスは、高級グラスでもなく高級ブランドでもなく。
東京伝統工芸士認定のガラス職人の作る手作り制作のグラスです。

「生涯を添い遂げるグラス」の意味は、言葉以上に美しく、お客様のことを考えたサービス。
このコピーを聞いて、どんな製品を思い浮かべるでしょうか?

絶対に壊れないグラス?
高級で使わないで飾っておくグラス?

正解は、「生涯補償付き」のグラスです。
所有年月・破損理由に関わらず交換が可能、という、どちらかというと製品属性ではなくサービスですね。

この「生涯補償」はグラスでは日本では初めてらしいのですが。
非常にグラスという商品を愛する人が考えた、大切に使ってもらえる人のことを考えた製品(サービス)だと思います。


高価で高級なグラスであれば、傷がつくのを恐れて普段から使わなくなってしまう。
安価で壊れやすく替えがきくものであれば、1つを大切に使おうと思わない。

そんな2極性の商品であったグラスに、新しい価値観を与えるものではないでしょうか。

普段から愛用できて、もしも失われた時がくれば対応策がある。
バックアップ品を購入してしまうほどの愛用品がある人には、目から鱗の商品です。

なにより、メーカーとしての「これは良い物」という自負、そして「長く愛用してほしい」というメッセージの入った、とても大切にされたプロダクトだと思います。


技術だけではなく、作り手の想い。
奇抜なアイデアではなく、お客様のことを考えぬいた少しの優しさ。
1つ手元に置きたくなるような、素敵なコンセプトのグラスですね。


■生涯を添い遂げるグラス
http://wiredglass.jp/product.html#reddot




同じカテゴリー(デザインの話)の記事
デザイン産業のいま
デザイン産業のいま(2021-01-10 23:47)


このブログの新着情報を配信中!

RSSリーダーに登録することで、新着情報だけを確認することができ便利です。
上のアイコンをクリックしてご登録ください。

見るだけでは飽き足らない、あなた。あなたも小言に参加してみませんか。コメントトラックバック、ご自由にどうぞ。


入力した内容は表示されます
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
過去記事
デザイン特集
グルメ特集
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 32人
QRコード
QRCODE
プロフィール
yasukawa
yasukawa
浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
文部科学省後援情報検定 情報デザイン試験合格
日本商工会議所販売士検定試験2級合格
日本英語検定協会実用英語検定試験3級合格
デザインカレッジ 外部講師(WEBマーケティング)
日本最大級レビューメディア「zigsow」2021年ベストレビュワー