英語がちょっとでも分かる人は、そのままムービーを見た方が早いですね。
■Always #LikeAGirl - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XjJQBjWYDTs
1人目の20代の若いブロンドの女性。
「女の子らしく走ってみて」と問われ、手足をぶらぶらさせて、か弱く内股で、なよなよっとした動きで走ってみせます。
続く男性や少年も、似たようなアクションをします。
おそらく、多くの人が同じようにデフォルメされた動きをするのではないでしょうか。
次に、10代と思われる少女に、同じ質問をします。
すると彼女たちは、全力で走り、力いっぱい手足を動かします。
表情も真剣そのもの。
その姿を見た後、ディレクターが、彼女たちに質問をします。
「『女の子らしく』って、どういう意味だと思った?」
少女は答えます。
「力いっぱい全力で走ること、だと思った」
その様子を見せた後に、もう一度 20 代の女性たちに問いかけます。
「もう一度『女の子らしく』走ってと言ったら、どうする?」
「ありのままに、走ります」
このムービーには、様々なメッセージが込められています。
自分たちの思い描く「女の子らしさ」。
そして、少女自身が持つ「女の子らしさ」。
そのイメージのギャップに驚くのではないでしょうか。
また、いつからか大人になるにつれ「女の子らしく」という言葉がネガティブに使われて認識されてしまっていることに気づかされます。
少女たちは自分たちの思い描く「女の子らしく」の概念で可能性のある行動しようとして。
大人たちは「女の子らしく」しなさいと制限をかけていく。
か弱い少女のイメージというのは、漫画の世界や既成概念のようなもので。
本人たちは、自己意識を高め自立心もみなぎり、力強く、前に進もうとしている。
思春期の少女たちが「女の子らしく」という呪文によって、自らの価値観を抑え込まれ、自由を奪われ。
やがて自信を失って、実際に弱くなっていくという負のスパイラル。
そうならないために、私たち大人は制限するのではなく、もっと勇気を与え、応援していくべきではないのでしょうか。
「自分らしくするって、どういうことだろう?」
あらゆる意味で考え方を変えられたような。
このプロモーションムービーに秘められたメッセージは、少女のみならず、性別やあらゆる年齢を超えて拡大解釈されるべきものなのだと思います。
自分自身の力強さを感じること。
それを自信にし、道を切り開き、勝ち取っていくこと。
無意識に与えられた枷にとらわれないように、自分の自由を勝ち取るように。
そんな人生を選びたいものですね。
■Puberty in Girls|Self confidence|Always(公式・英語)
http://www.always.com/en-us/likeagirl.aspx
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