アートディレクターという肩書の、佐藤可士和さんの影響なのだと思うのですが──。
最近「ディレクションをやりたい」という子が増えてきて、相談とかでもよく聞きます。
でも、「ディレクション」という言葉が曖昧すぎて、何を指していってるのかもよく分からないのですが、言ってる本人たちも具体的に把握していないみたいな感じです。具体的に何がしたいのか尋ねてみても、全く考えていないような答えが返ってきます。
そんなん僕に相談されても。
ヒアリングしてみると見えてくるのは、「自分は実際の作業をしないで、考えて指示するだけのお仕事」がしたいと言ってるようですね。
なるほどと思うのは、制作スキルに自信が無い子に多い傾向にあるからです。
確かにそれっぽいモヤモヤしたことを伝えれば、後は誰かが完成品を考えて作ってくれる、できるできないというスキルの判断や難しいことを勉強しなくてもよい、というのは、楽そうですが・・・。
っていうか、そんな立場が許されるのはお金を払って仕事を依頼してくださる「お客様」だけだ!
そして言ったこと完璧に作ってくれる「スーパー作業員」が実際にいたら逆にその人材欲しいわ!