中日新聞にも掲載され、テレビでも大々的に取り上げられたりもしています。
■中日新聞:飲食店が味競う 掛川本陣通り営業開始:静岡(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20130826/CK2013082602000043.html
付近に駐車場がいくつかあります。
駅が近く、そのまま歩いて屋台村には行けます。
お昼にのぞいた状態では、現在1店(カレー屋さん)がランチ営業しているだけのようです。
目的の夜になったので再度、散歩がてらにやってきました。
あまり人の姿が見えないのは暗くなりかけた6時前くらいからだからです。
通りの両側に、それぞれの屋台があります。
ほとんどは店の前を大きく開いたオープンな屋台で、気軽に入りやすいです。
焼き肉店には、お婆ちゃんたちが談笑しながら美味しそうに焼き肉を食べていました。
この歳でこんなに食べられるなんて凄い! でもこんな雰囲気、良いですよね。こんな府にエネルギッシュな歳のとりかたをして、笑って楽しい人生を送りたい。
普通の屋台村だと「美味しくて有名な店舗をなんとか誘致する」ということをすると思うのですが、この屋台村は違います。
従業員として料理店に勤めていたけど初めて経営にチャレンジする人や、或いは料理に関して全くの素人の方さえもいます。
どんな店を出すのかも決まってない人や、競合との差別化が全くのノープランの人までいたそうです。
だけど大事なのは、地域をなんとかしたいという熱意。
または、ビジネスをするんだという気持ち。
この屋台村は、そんな店を厳選して出店させているそうです。
地域活性化の仕組みのストーリーは、こう↓
各屋台は、3年たったら場所をあけて出ていく約束になっています。
この3年間という屋台の時間は、ビジネスを学ぶ期間であり、常連客を作り集客する準備期間です。
屋台村から出た店舗は、シャッター商店街と化している地元の商店街に移動し、店舗を開きます。
屋台で人気となった各店舗が商店街に次々に移動することで、ガンガン人が増え、空き店舗だった商店街も次々に埋まる!
このプランは、北海道の街の活性化の成功事例をモデルにして構築されているとのことでした。
実に合理的で良いプロジェクトです。
街の活性化に関するプロジェクトは助成金を受け取って進められることも多いのですが、このプロジェクトは助成金の受け取っていないそうです(各テナントで助成金を受け取っている場合はある)。
その理由は、助成金を受け取って儲けたいのではなく、自分自身の力でビジネスを興したいから。純粋に地域をなんとかしたいからです。地域を盛り上げたいだけだからです。
不覚にも「助成金を受け取るビジネス」というビジネスモデルがそこら中に多い中、真面目にブレずに地域活性化を目指す姿は清く美しいです。
このニュージーランドの日本語があんまり得意でない英語の先生も居酒屋を出しています。
会話は英語なので、実用的な英会話の勉強にもなります。そんな理由で面白いのか、お店にはいろんなお客さんも入ってました。
屋台村なので、散歩途中の犬も通っていきます。
店の外で食べる用のテーブルとイスも用意されています。
テイクアウトもできます。
各店、いろいろ試行錯誤している途中で、次々に新しいアイデアが出て、新しいメニューが開発されていきます。
涼みに夜の散歩に来た人もくれば、ちょっとビールを飲みにきた近所の人まで。
顔見知りにあったら挨拶しあうなど、そこらじゅうで楽しい笑いの輪が広がっています。
プロジェクトのリードをとっている人物である「遠州ナビ」の山下隆宏さんのブログには、明確なビジョンも描かれています。
http://yamachan.hamazo.tv/e4095072.html
実際にお会いして話しを聞かせていただいて、地域を動かすその企画力や実行力をこの目で見て、刺激を受けることばかり。
地域活性化のビジネスって、こういうことをいうんじゃないんだろうか。
これくらいまでやることが「本気」っていうんじゃないだろうか。
身震いするような感覚を覚えた1日でした。
明確なコンセプトに壮大なテーマ、そして手に届くリアル。設計と言う名のデザイン。
夢をリアルに。
僕も自分の仕事でこれくらいの熱いことをしてみたいものです。
(参考リンク)
■掛川本陣通り、本日OPENしました!|静岡県(掛川・菊川・袋井・磐田・浜松市)で、注文住宅を立てるなら掛川市の工務店エフベース
http://fbase.jp/topics/open_1.html
■2012年12月13日の記事 | 「桃源郷」若旦那ブログ
http://tougen.jugem.jp/?day=20121213