お店は特に大通りに面しておらず、普通に民家の間にあります。
特に目立った看板などがあるわけでもなく、通常なら通り過ぎてしまいそう。
お店の中は少し暗く、重厚なバーのような雰囲気です。
どっしりしたテーブルにソファ、壁にはワイン等のボトル。
銀座なんかの雰囲気にも似ています。
客層は、壮年の夫婦、女性グループなど。
静かに食事を楽しむのがマナーという空気がひしひしと伝わってくるようなお店のため、客層も限られてくるようです。
注文してしばらくすると、つけあわせが登場。
カラフルで綺麗。
わりと時間をまたされて、ようやくライスが登場。
綺麗に隙が無く盛り付けられています。
現場では気づかなかったのですが、写真で今見ると表面に縦に切り込みをいれるかのようにしゃもじの跡が見えますね。
綺麗にカレーを絡ませる工夫なのだろうか。
こちらはカツカレー用のライス。
分厚く大きめのカツが、ご飯の頂上にちょこんとのってる状態。
いよいよカレー到着。
高級カレーの代名詞であるソースポットに入ってきます。
ちなみにこの容器の正式名称は「グレイビーボート」。
カレーソースを取り分ける大きなスプーンみたいなのは「レードル」。
一応、食べ方を知らない若い人向きに説明すると。
食べ方なのですが、このままライスののったお皿にかけます。
レードルでかけてもよし、そのまま注いでもよし。
一度に全部かけるのではなく、2・3回に分けてかけて食べればマナー的に大丈夫です。
スパイスの香りは、お皿に入れた直後が一番強く感じることができるので、この時に香りを楽しむのもいいですね。
で、お味の方は。
すごく美味しいです! まさか南の果てでこんな美味しいの食べられるとは。
手が込んでいるというより、日本人の好みに合った味。
最近のカレーはひねりを加えているというか、必要ないアレンジが多い中、昔からの作り方で美味しいカレーを守っているのではないでしょうか。
僕は通常のポークカレーではなくビーフカレーを食べたのですが、いろいろ煮込んでいると感じられるほど豊潤で、銀座にある「煉瓦亭」のハヤシライスのクオリティに匹敵するとさえ思いました。
このカレーは何度も食べたい。
家が近くにあったら、絶対通ってるだろうなぁという味。
銀座の雰囲気を想い出すような、古き良き昭和のカレーの老舗。
創業50年のお店で、カレーは30年作り続けているとか。
値段的には沖縄の中でも高い部類に入ると思うけど、それでもまた食べたくなります。
カレーと珈琲の店 たんぽぽ (欧風カレー / 名護市)
夜総合点★★★★★ 5.0