人類の腸には海苔を消化する能力が無いそうなのですが、日本人だけは海苔を消化できるらしいですね。
なんだか日本人チェッカーみたいな。
理由は、日本人の祖先にまでさかのぼって、日本人の食生活に由来するらしい。
祖先様達は、生で海草を食べていたため、海草に住んでいたバクテリアから、この「分解酵素を作る能力」を取り込んだみたい。
海苔の3分の1は繊維質。
海苔の細胞壁はキシラン、マンナンなどヘミセルロースといわれる水に溶けにくい繊維から成り、人間は生まれつき消化酵素を持っていない。
また胃液は強酸性なんだけど、胃の中を移動する短時間では体温状態では分解できない。
水に溶けやすい繊維であるポルフィランでさえ、人は消化酵素を持っていない。
細胞壁に含まれている多糖類を分解できる微生物が生海苔にしか存在せず、その微生物を体内に取り込んでいる日本人だけが、腸内で生き続けている微生物によって、分解・消化吸収が可能とのこと。
・・・遺伝子、なんだか怖い!
この事実は、2010年4月に英科学誌 Nature の論文に「日本人にはポルフィラン消化酵素遺伝子をもつ腸内細菌が存在する」と発表されています。