花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

2012年05月24日 18:01

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誕生日のお祝いに掛川にある「花峰庵 高山(たかやま)」をご馳走してもらいました。
【馳走】
主人みずから走りまわること。転じて本当の心のこもったおもてなし
(パンフレットより)

お店は「おもてなし」をテーマにしているそうですが、友人いわく、食器もかわいく丁寧で気さくで美味しい店、なのだそうです。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

外見はこんなふうに普通の一軒家ですが、お昼にランチを食べたという飲食店経営の人からは「美味しい」と聞いていたので、かなり楽しみにしていました。


花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

予約をしてあったので、個室。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

立派な屏風。ご主人いわく「お寺が好き」なのだとか。
ご主人は、磐田にあったという高級料亭「開莚楼(かいえんろう)」にいたそうです(1988年に家屋の老朽化のため廃業)。
名前だけしか知らないですが、値段に恥じない、すごく丁寧なおもてなしをする店ですよね。
ヤマハの社長の弟様が経営されていたとか。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

個室から玄関の方を見たところ。
民家を綺麗に改装したお店なのかもしれないです。
小奇麗な感じで、田舎に帰省したらこんな感じなのかなぁ、とのんびり思ってました。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お膳の上のランチョンマット(日本語でなんていうか分からない)。
ご主人の直筆で、1枚1枚に違った歌が書かれていました。
汚すのがもったいない。

あ、あと、このお膳は1つの材木からくりぬかれたものだそうです。
高級店だテーブルが1本の材木から切り出されたものということはありますが、お膳でつぎはぎのないものを見るのは初めて。よく見ると、確かに彫刻刀で掘ったようなラインが見えました。

あまり出さない食器とのことですが、お祝いなので出してくれたそうです。うれしい!

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お食事スタート! イクラ。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

まずは色々。
西京焼きや胡麻豆腐、海老の天ぷらなど。
西京焼き美味しかった。
天ぷらは天つゆで食べるのではなく、米粉で揚げたもので「かりかり焼き」という名前で呼んでいるそうです。
食感もよく、かなり美味しかった。レギュラーメニューではないので、事前に確認が必要なのだそうです。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

かきつばたの花が綺麗。色鮮やかでした。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

ATELIER_M.O.F(アトリエ エム・オー・エフ)」さんのとこでも食べた「食用ほおずきトマティーノ」ですね。
(過去記事:アトリエMOFと、食べられる ほおずき

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お椀物。金箔で飾られていて豪華。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お造り。全部良い魚でした。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

アゴ。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

煮物碗。
奥の茶色いのは、ごぼうかレンコンだった・・・はず。
丁寧な味付けで美味しい。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

カニ。サラダ状になっていましたが、ハサミの中にはちゃんとお肉もあるし、甲羅の方にはミソもあります。カニづくし。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

伊勢海老。
カニの後にエビが来ると思っていなかったので油断してました。
懐石料理だと質素な味付けだと思うのですが、これは濃厚で美味しかったです。
僕のように濃い味が好きな人には大好きなお店だと思います。
ちなみに1匹でもすごいと思うので、2匹もいました。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お肉。
カニ → エビ → 牛 と来て、完全に油断しまくってました。
まさかフルでくると思ってなかった。
柔らかくて好きな味。「上級者は脂身のないパサパサのお肉を食べる」とよく聞くけど、理解できない。美味しい方を食べればいいのに。
野菜やチーズなんかも入っていて、お肉と一緒に食べるとさらに美味しい。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

お肉用の、岩塩、山葵、ポン酢。
こだわりがあるみたいで、全部オリジナル。
ポン酢は醤油自体が特殊なもののようです。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

箸袋は片岡鶴太郎さんに書いてもらったものだそうです。
同じ筆の師匠に従事しているという関係だそうです。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

天ぷら(正確には「かりかり焼き」)が美味しかったので「ギブミー! もっとクレクレ」を連呼して、追加注文で入手。
茄子、ヤングコーン、椎茸、アスパラ、海老、などなど。
これ本当にすごく美味しくて、天ぷらに対する考え方が変わる(天ぷらじゃないけど)。
海老なんて、海老天でもなく海老フライでもない、「第三の海老フライ」という感じ。あ、このキャッチフレーズいいですね。
パリパリっとしていて、ホロホロと口の中で凝縮された旨みがとろける感じ。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

茄子のカリカリ焼きが好きすぎて辛い。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

最後、飯物は何にする? と聞かれたので、おにぎりのお茶漬け。
おこげ的な要素もあって、美味しかった。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

最後、デザートの冷たいおしるこ。
抹茶のわらびもちが入ってました。

全体的に味が濃いめで好きな味。
和食だと味が薄めで上品な感じが多い中、洋食の要素というか、モダンな味つけで流行る店なんだと思います。モダン懐石とでもいうべきか。でも日本の文化を忘れなくて、使ってる食材や技法も古き良き日本の「和」なのですよ。
そこが不思議なんだけど、和食の文化を掘り下げつつ、全く道を外れないで変化・進化したみたいな味。
それとも「僕」という人間の趣向を見抜いて、それに合わせて作っている味なんでしょうか。
どちらにせよ、またひとつ好きな店ができました。
また食べにきたい。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

ご主人の筆をじろじろ見てたら、掛け軸なんかの説明をしてくれて、またカウンターの奥にある片岡鶴太郎さんの絵なんかも見せてくれました。
また奥さんも、いろんなお話をしてくださって、本当に仲の良い夫婦でした。人柄がお店の雰囲気に出ています。

花峰庵 高山 ─ 第三の海老フライ

最後にお勘定ですが、3万円で、超えたぶんはサービスしてもらいました。
追加で頼んだ料理や飲んだお酒のぶんが結構あったと思うのですが。良くしてもらえたので、また食べにいこうと思います!

花峰庵 高山

住所:〒436-0112 掛川市細谷415 (天竜浜名湖線 いこいの広場より徒歩1分)
電話:0537-26-3550
定休日:月曜日
営業時間:11:30 ~ 14:00 / 17:00 ~ 21:00
 

花峰庵たかやま懐石・会席料理 / いこいの広場駅細谷駅

夜総合点★★★★ 4.5






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yasukawa
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浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
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