かなりエッジの効いた鋭い視点のデザインが多く、情報を見ているだけでも創作意欲がわいてくるような素晴らしい作品が集められていますね。公式サイトを見ているだけでもかなり楽しいし発見があります。
何より、デザイナーの出身国と作品を相互比較する面白味のようなものもあり、文化やお国柄を感じながら発想のプロセスを想像したりするのも、思考を分解するようで楽しい。
日本代表・鈴木康広さんの展示は、作品集でもコンセプトを披露していた「近所の地球を巡る旅」(公式サイトによると英名は
A Journey Around the Neighbourhood Globe )というものだそうです。身近な現象と空想が交差するインスタレーションとして「ここにはない、もう一つの場所=ユートピア」を表現したものとコメントを出しています。
公開されている画像を見ると「
日本列島の方位磁針」などの代表作を置いているようですね。
今回のロンドン・デザイン・ビエンナーレの総合テーマは「Utopia by Design(デザインによるユートピア)」。ユートピアというキーワードが情緒的ですが、環境、エネルギー、都市、社会格差など、人々が生きていくうえでの様々な問題を内包し解決策を求めるシンプルな問いかけにも思えます。そんなささやかな疑問の投げかけに対してのデザイナ―達の答えの作品。いろいろ考えさせられますね。
■London Design Biennale 2016(英語・公式)
http://www.londondesignbiennale.com/
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2012/04/02
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