「日本科学未来館」がアツいです。
■アナグラのうた [情報科学技術と社会] 常設展示|日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/exhibition/anagura.html
今年の夏から公開された体験型の常設展示なのですが。
日本の技術の粋を集め、「空間情報科学」という分野と暮らしの中の科学をわかりやすく体感し、面白おかしく伝えてくれているのです。
来場したら名前を入力してカードを発行してもらう。
そして会場の中を散策、5つの場所にある装置にカードをかざすと、映像がながれ、どの装置を体験したか、どのように移動したか、どう動いたのかがカードに記録される。
そして最後に、そのデータが不思議で印象的な歌と映像となって、会場に流れるというインタラクティブなコンテンツになっています。
デジタルコンテンツにはなっているけど、人間の五感に「機械」が語りかけているくるような、なんだか趣のあるシステムですね。
「空間情報を構築する技術」
「人の行動から情報を得る技術」
「人の状態から情報を得る技術」
「情報を共有して活用する技術」
「個人の情報を守る技術」
記憶に新しい大地震や洪水といったゆるやかな破滅の中で、途切れていく生命と情報をつなぐ線。
お互いの存在を認知することもかなわず、境界線は曖昧になっていく、そんな世界。
閉ざされたシェルターの中で生まれた赤ちゃんが発した、「アナグラ」という言葉。
そんな「アナグラ」での、小さな記憶。
人は生きている。そして生きている限り「情報」を発している。
制作に関しては、ゲーム開発会社なども入り、空間設計としてトラフ建築設計事務所社が入ったりしているようです。技術面というか、いろいろこだわって大がかりに作っているのですね。
Webでのスペシャルコンテンツもあります(スマートフォンでも閲覧可能)。
なかなか良いコンテンツ。こういうの好き。
■アナグラのうた
http://www.miraikan.jp/anagura/index.html
「情報」というものの正体を、まずは人に伝えるコンテンツ。
長い休みに入ったら、必ず寄りたいと思う。
(そしてまた時間が流れて、
今日あなたがここにやってきた)