情報共有とコミュニケーション

2009年05月29日 09:09

  • LINEで送る
WEBデザインという仕事は、デザインを学んでいない素人でもできてしまうことから分かるとおり、正確にはデザインではありません(ちなみに方言と同じで本人自覚が無いのが特徴)。

WEBは取りあえず「コミュニケーションデザイン」という分野に放り込まれています。

工業デザインの場合、少数の「デザイナー」が作る商品があり、それを使う大勢の「ユーザー」がいるという図式になります。
これらはそのまま企業と消費者という社会の図式にあてはまります。

しかし、WEBの場合、与えられた情報を漠然と受動的に使うだけの「ユーザー」にはなりえません。

自分たちが普段している行動を思い出せば、僕たちは相手に説明するためにメールの本文を何度も推敲し改行位置に気をつけ、行間を開け、相手にうまく伝わる方法を考えた末にメールを交換するなりブログ記事を共有したりしています。
これが「情報」を「デザイン」しているという行動にあたります。

つまり、ユーザーは存在せず、作り手と受け手は両方デザイナーであるといえます。
そもそもパーソナル・コンピューターとインターネットの概念は、個人が簡単に情報を蓄積し想像やコミュニケーションを支援できるようにするためですね。

未来学者アルビン・トフラー(Alvin Toffler)は、「生産者=消費者」となることを予見していました。

アルビン・トフラー - Wikipedia

↓WEBデザイナーはサービス業。

脱工業化社会(脱産業化社会) - Wikipedia

自分たちが得た情報を編集し、自分なりに発信したりする現代人のライフスタイル上では、生産者と消費者のような図式にはなりません。情報デザインに於いては、誰もが生産者であり、消費者。


じゃぁ情報デザインの世界で、職業デザインとして何をしたらいい?


プログラムでは、オープンソースという概念が爆発的に広まり、1人の天才が作るソースコードではなく、大勢の人間を巻き込んで改良されづづけ、より高性能・より便利になっていくという方法論(プロジェクト・デザイン)が実現しました。

インタラクションとチャレンジ。

バックグラウンドが異なる専門領域を持った人々の意見、共通しない問題意識。
多数の人々を緩やかにコーディネートするためにデザインの発想と方法論があれば、アウトプットは素晴らしいものになると思う。


同じカテゴリー(技術とデザイン)の記事

このブログの新着情報を配信中!

RSSリーダーに登録することで、新着情報だけを確認することができ便利です。
上のアイコンをクリックしてご登録ください。

見るだけでは飽き足らない、あなた。あなたも小言に参加してみませんか。コメントトラックバック、ご自由にどうぞ。


入力した内容は表示されます
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
過去記事
デザイン特集
グルメ特集
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 32人
QRコード
QRCODE
プロフィール
yasukawa
yasukawa
浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
文部科学省後援情報検定 情報デザイン試験合格
日本商工会議所販売士検定試験2級合格
日本英語検定協会実用英語検定試験3級合格
デザインカレッジ 外部講師(WEBマーケティング)
日本最大級レビューメディア「zigsow」2021年ベストレビュワー