面白くなっていろんな人に訊いてみた結果、意外に「AECってなに?」という人も多かった。
AEC というのは Adobe Experience Cloud の略で、簡単に言うと大規模なサイトを管理するための CMS である AEM や マーケティングのための分析ツールを含んだ総合プラットフォームです。
■
Adobe Experience Cloud | デジタルエクスペリエンスソリューション
https://www.adobe.com/jp/experience-cloud.html
AEC は大企業向きともいえるので、実際に大きな企業に属していないと触ることはないと思います。また大きな制作会社・デザイン事務所でなければ案件として関わることも提案に含めることもないかと思います。
単純に「規模」という単位で考えるならばクリエイターの経験としてのボーダーラインにはなりますね。(職務経歴書には書いた方がいいです)
効率的にコンテンツ管理をする機能に長けており、デザインツールの雄である Adobe がベンダーであることからも分かるように、デザイナー数人やエンジニアでも構築することができ、導入さえしてしまえばスキル名の無い運営者単体によってでも大規模なサイトを運営できるようになっています。
プラグインを自作したり SQL が理解できれば Wordpress でも機能的には無料で似たような構築はでき、実際に僕も某海外向けサイトで作りこんだことがあります。でも管理画面側まで完全に作ることができないから、運営の簡潔さや公開認証フローとかまで自由にならないし、レスポンスもまた効率化できないし。時間をかけた割にあんまり満足いくところまでできなかったですね。。。作ってみて多言語のところでデータの持ち方を変えないといけなくなって最終的に辻褄合わせしたし。
アクセス解析や分析にしてもネットワークの知識さえあれば無料で構築できるところまでできると思います。でも実際に分析とかやってるデザイナーってあんまりいないですね。このあたりを教えられる人が少ないという事情があるのですが。
「Adobe CC(Creative Cloud)なら知ってる! 使ってる! という方も多いと思うのですが、その CC の上位版のような扱いですね。「作る」という行為のもっと先に行ったものになります。デザインシンキングを使って経営に参加、事業を推進するイメージ。芸術的なところで終わらずデザインとしての役目を果たすかんじ。
冒頭の「価格を知っている」は、実際に個人ではびっくりする値段なのですが、ただ言われた案件をこなすだけの人では知らない情報でないでしょうか。コスト管理やマネジメントをする上位のスタッフでないと、この導入予算も知らないからです。
ということで、井の中の蛙にならないために。自分の業務能力の現在位置はどうでしょう?
2018/06/06
資料作成のためにネットを散策していたら、面白い記事を見つけました。2017年のWEB事情を綺麗にまとめたものなのですが、いろんな角度からの内容が充実していて読みごたえがあります。一部を紹介すると・・・中国のインターネット利用者は世界の4分の1以上、米国の2倍の数字 インターネットトラフィックの 5…
2018/05/24
経済産業省・特許庁が公開した「産業競争力とデザインを考える研究会」の報告書が読み応えがあります。昨日に経済産業省WEBサイトで公開された PDF の資料です。メーカー勤務のデザイナーだけでなく、経営者の方にも有用な資料となっています。オランダや台湾などいくつかの国ではデザインに対して国費が出て…
2018/05/08
古いファイルを探していたらデザイン学校で外部講師したときのシラバス(授業計画表)が出てきて、もう使うこともないので、このタイミングでしらっと公開。ちなみにその時はクラスに女子が多いのは想像できたのですが、授業中に突然「プリンタを使わせてほしい」と普通に教室に入ってくる子とかいてジェネレーシ…
2018/04/25
パナソニックが家電のデザイン拠点を京都に集結し「パナソニックデザイン京都(Panasonic Design Kyoto)」としたというニュースが興味深い。「京都」という地域ブランドを利用しているという点が特に面白いですね。事業としては日本人というより全世界の(海外の)有名デザイナーを使っていくため(ブランドを…
2018/03/29
新聞などでも発表されていましたが昨年に続きサービス等生産性向上 IT 導入支援事業、通称「IT導入補助金」のWEBサイトがようやく公開されました。公開されましたといっても情報がほとんど公開されていないので、申請が4月からはじまるんだなというぐらいいしか分かることがないのですが…。昨年まで僕は逆側だった…