アニュビスの仮面|VR 技術の新発想デザイン

2016年09月02日 20:12

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アニュビスの仮面|VR 技術の新発想デザイン

「アニュビスの仮面」という全く新しい VR + ボードゲームのジャンルが、面白そう。

今年絶対流行すると言われている VRゴーグルなのですが、それを利用した遊びの提案。
面白いと思うのは、その総合的な企画設計。VRゴーグルありきで企画設計されるコンテンツは非常に多く、これからもいろんな種類が出てくると思うのですが。
着眼点からして一風変わっているこのアプリは、新たなサービスを考える上でも、多くの学びを与えてくれます。

このゲームは、複数人でプレーするテーブルゲームの範疇にもなると思うのですが、道具として VR ゴーグルを使用します。
VRゴーグルをかけた本人はダンジョンの様子が見えるので、VR で見渡した状況を他のプレイヤーに伝えて最終的にダンジョンマップを組み立てるというボードゲームになっています。

デザインの視点からも、よく出来ているというか、デザイナーの発想が入っているな、と思います。
「3Dゴーグルをかける」という行為がタイトルにもなっている「仮面をかけている」というモチーフなんて、もろにそれっぽい。

実際に遊んだ様子については、大手のゲームサイトなどでいくつもレビューがあります。

■チームプレーで攻略する! 大人気VRボードゲーム「アニュビスの仮面」をやってみた! | ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/1502838

レビューを読んでみると、マネジメントゲームやチーム内のコミュニケーション確認にも良いみたいですね。これは企業内でチームワーク向上に採用したいという経営者やリーダーとかも出てくるのではないでしょうか。

 ・口頭で伝えることの難しさと、どう説明すれば伝わるかの経験・訓練ができる
 ・共同作業で完成させる努力の共有と達成感
 ・自分が得た情報を共有し、相手の情報とミックスさせるコミュニケーション力の向上
 ・記憶力と表現力の訓練
 ・相手の性格や得意な能力を知ることができる

ゲームを楽しみながらこのような効果があるというのは、充分なメリットですね。
なんだかやりたくなってきた。

このゲームデザインは、「VR」という新技術を活かすように造られているそうです。
が、一番すごいのは VR のデメリットを逆転の発想で活かしていることにあります。

(1)VR ゴーグルをかけている人にしか画面が見えない
(2)VR ゴーグルは長時間装着するのが辛い
(3)3D酔いへの問題

VRゴーグルを1人が使い続けるんではなく順番性にしたり、使っていない人でも楽しめるというデザインにしたことで、これらの問題点を逆に解決してしまっているのですね。すごいです。今では入手するのも難しいということですが、爆発的に売れるのも納得のゲームデザインです。

■アニュビスの仮面(公式サイト)
http://anyubis.com/


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yasukawa
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浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
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