砂時計の砂が落ちるエネルギーで灯るランプ

2014年09月30日 19:40

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砂時計の砂が落ちるエネルギーで灯るランプ
(C)danielletrofe.com

イングランドのプロダクトデザイナー、Danielle Trofe さんが作ったランプがすごい。

「Hourglass Floor Lamp(砂時計フロアランプ)」というのだけど、その名の通り砂時計の形をしています。
ビジュアル的な形をモチーフにしているわけではなく、この形には意味があって。

くるりとまわすと砂が下に落ちていくのですが、その落下から生ずる運動エネルギーを利用して電力を供給しているという、電源のいらないエコな装置なのです。



Hourglass Floor Lamp | Danielle Trofe(公式・英語)
http://danielletrofe.com/hourglassfloorlamp/


ベッドルームの入口なんかにおいておいて、「眠るまでの数分間の間だけ点灯させておく」とか、いろんな使い道が想像できて、すごく便利ですね。何よりバッテリーを使わないので電源コードが無いというのがいい!

このプロダクトですが、そういう便利な機能を持たせたいというのが発想になっているのではなく。
「エネルギーは有限」ということを意識させるためのメッセージをこめてデザインされたものだそうです。

暗がりで灯りが必要な時、わざわざひっくり返さないと点灯しない。
その灯りはずっと点灯しているわけではなく、砂時計の砂が落ちるわずかな時間しか存在しない。
砂時計が落ちきると、また暗がりになるので、灯りをともすためにまた砂時計をひっくり返さないといけない。

システム的には、バッテリーを積んだ照明機器にタイマーを仕掛けておけば可能なものなのですが。
乾電池や電源から供給されたライトを、わざわざ何回もスイッチを入れにいく人はいない。

でもこの「Hourglass Floor Lamp」は、砂の落下エネルギーを利用するので、永続的なエネルギーではない。
灯りをともすためには何度もひっくり返す必要がある。

エネルギーって改めて有限なんだな、という「気づき」を教えてくれます。


地球に優しくなることで、人も優しくなる。
こういうメッセージのあるデザインっていいですね。




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yasukawa
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浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
文部科学省後援情報検定 情報デザイン試験合格
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デザインカレッジ 外部講師(WEBマーケティング)
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