よく言われるのは、考える人はモノが作れない。
モノを造れるひとは、戦略的なものを考えることができない。
そして、両方ができる天才が居ない。(これ核心)
サイクルを回すためには「思考」と「実行力」の両方が必用なのですが、そのどちらかが足りずに自滅するというパターンが多いと経験的に感じます。
なんでデザイン事務所がサイクルを回せる(回しているかのように外部からは見える)かというと、デスマーチによる泥臭さとタフネス・・・ではなくて「ゼロから作る能力」に起因すると思うのですが・・・。
そもそも、この PDCA サイクルといわれるものは単純な方法論というだけであって、コンセプトやビジョンを作り上げるという方法論がすっぽり抜け落ちているからです。
気づけば、決まったゴールに向けて描いた餅を必死に焼いて回しているだけの状態になってしまうのかと思います。
結果から言ってしまえば、非デザイナーのための発想法ですが、一番最初のプロセスが非デザイナー向きではないというところですね。
ゼロから作るどころか、運営するにも、改善するにも、コンセプトやビジョンが必用。
関わるメンバー全員の理解度を高める組織を作り上げることが最重要です。
この体制を作り上げるには、
哲学や概念といったものを共有できる組織が必用なので、うまくいくことは非常に難しい・・・。
特に、「分業化」。
中小企業では、人材に乏しいので個々の能力を補う「分業化」と「チームワーク」で業務を遂行する形態になることが多いと思うのですが。
これがお互いに丸投げし合い、なおかつ「うまく進まないのはあいつらのせいだ」と余計なチームワークを発揮しはじめるという悪循環が発生することもあります。
こういう事態に陥らないためのひとつの方法、それは自分自身がゼネラリストになる、ユーティリティープレーヤーになるということではないでしょうか。
企画屋が制作・開発に依頼する際には、既にラフ画や設計書ができている。
デザイナーがシステムに依頼する際には、既に実際に動くものができている。
システムがデザインに依頼する際には、既にHTMLコードも書けてできている。
「できている」ということは、それがプロトタイプであり、それについて相手に意見をもらうことも仮説になります。
とにかくプロトタイプを作ることで「作り替えることができる」のです。
プロトタイプを作りそれを他人に見せて評価してもらう、という行為はデザイン職以外の人にとっては恥ずかしいということを聞いたこともあるのですが、大丈夫、デザイン職でも見せるのが恥ずかしい成果物があります! ただ見せられるところまで頑張るけど。
時系列的におかしいけど、まずは他人任せにしないで自ら「完成品を作ること」。
考えたとかアイデア思いついたとかではなく、まずは画にすること。自分で動くことが大事。
それがクリエイティブの第一歩なのではないかと思うのです。
道程が長く、忙しい世の中ですね。
ということで最近
「無我夢中ブログ」のスタンプができるまでが、いま自分の中でアツいです。面白いね。