
最近「作り手の発想」というのが気になりはじめて。
人間は十人十色、思うように意識が統一されないのは仕方がないところなのですが、正解のない部分での論争や意見出しなどが、方向性が定まらない理由になってしまっているパターンもあって、これでいいのかなぁと思うことが多々あります。
具体例をあげると、「レンズが2つあるカメラ」を作ろうとする経緯。
普通に考えたら、レンズは2つもいらない。
「ウチは解像度みたいな『技術』で勝負しない。アイデア勝負だ!」
「普通に考えてレンズを2つにすれば、性能も倍じゃね?」
「歴史上誰も作ったことがない、全く新しい商品ができた!」
こんな感じ。
ほんとにもう、レンズを2つにしたところで、誰が使うんだか。
それ、誰が得するの? 誰が喜ぶの?
今までそんな商品が無かったのは、需要がないから誰も作らなかったんだ。
という思想になって、誰も止めないからですよねー、みたいな。
だから、こんな商品が世の中に出てしまう。
レンズが2つあるカメラ。
普通の「作り手」なら、そんな意味のないもの、最初から作りませんよね。