まずは、お刺身の盛り合わせが出てきます。
これだけでも、すでに美味しい。
いろんな魚の美味しいところを楽しめます。
舞阪産生しらすも最高!
天ぷらが始まる前に、もう一皿、焼き物が。
金目鯛の西京焼きです。キンメですよ、金目鯛。上品な味付けが鯛とあってて奥深い。
横にある黄色いのは、栗と芋を合わせたものだそうです。
この色がまた、和風の雰囲気を出していて、お皿の上が世界を作っているのですよ!
こんな感じで、目の前で捌いて作ってくれます。
職人さんの技を愉しむのもいいのですね。
生簀から出したばかりの海老などもビッチビチしながら料理されていきます。
目の前のお皿に、揚げた品を1品ずつ置いていってくれるスタイルです。
食材の説明もしてくれるので、ビギナーにも安心。
天ぷら懐石のコースですが、このようにカウンターでふるまってもらうので、カウンター席の4人ぶんしか席がありません。
少ない席を取り合うことになるので、念のため予約した方がいいかもですね!
まずは最初に天ぷら! 車海老の前脚。
こうして食べるの初めてですが、香ばしくて食感もパリパリした感じで、なかなかいいですね。
やけに香りがいいな、と思っていたら、油を良いものを使っているので、その香りだそうです。
とにかく隅から隅までこだわったこの天ぷら、みんなにも食べてほしい。
次に本体。
ぷりっぷりでふわっふわで美味しい! 揚げたてで濃厚な海老の美味しさが味わえます。
ちなみに天つゆではなく、塩でいただきます。
次は、鱧!
2つあるのは、塩で食べる用と梅肉で食べる用。
好きに食べてもいいのはもちろんなのですが、こんな風に美味しい食べ方の提案までしてくれます。
この鱧は柔らかく細かい骨のいやらしさもなく、食べやすい!
これみんなに食べてほしい。
目の前には、ありとあらゆる高級食材が出番を待ち構えています。
そういえば「桝形」は今でこそ老舗割烹料理のお店ですが、スタートは天ぷら屋さんだったそうです。
『カルメン故郷に帰る』とか『二十四の瞳』とかで有名な、浜松が生んだ名映画監督「
木下惠介」さんが通ったお店で、木下監督は「白魚のかき揚げ」が大好物だったと記録されています。
(ソース)木下家の食通息子 | エピソード 木下惠介生誕100年|松竹株式会社(公式)
http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/content/episode/06.html
ちゃんと文献にも「桝形」と残ってる!
そんな天ぷらが、100余年の時を超えて目の前にあるのですから、大興奮。
偉大な名映画監督が愛した「白魚のかき揚げ」、大きな仕事の前には僕も食べさせてもらおうかな。良いクリエイティブができるかも!
クリエイター必見の、浜松名物料理になるかもですね。
櫨。
魚の違いがなんとなく分かってきた(気がする雰囲気)
銀杏。
あんまり好きではない食材なのですが、これ食べて普通に美味しい!
苦手な食材をまたひとつ克服できてしまった気がする。
白ゴーヤー&アスパラ。
アスパラは甘かった!
白ゴーヤーは不思議に最近食べ慣れている気がするけど。少し苦みがあるけど、普通のゴーヤーよりは苦みが微量でさっぱりしている。
白い種類は新種ではなく最初からある種類で、沖縄では緑が主流ですが、台湾では白いゴーヤーの方が多く流通しているそうです。
紋甲イカ。深みのある味。
太刀魚。
身が締まっていて力強い。
(写真無し)
穴子。
ぷりぷりしていて美味しい。タレの印象が強いけど、こうして食べると普通に美味しいですね。
鮎。まるごと1本。
頭からかぶりついても柔らかい。苦みもなく身が甘い。
ピーナッツの豆腐。沖縄のジーマーミー豆腐ですね。
山葵だけで食べます。
これ本当に美味しかった。1ダースくらい欲しい。
そしてラストスパートで、高級食材のステージへ。
松茸。
目の前で調理してくれるので本物に決まってるのですが、なかなか感動の瞬間ですね。
香りを愉しんで、とのことです。
このへんから、写真が分かんない。
そして興奮して撮ってないのがたくさんある。
(写真なし)
料理は、イチジク、カマス、なめこ、サンマ、アワビ、黒むつ、です。
車海老の脳をオオバで包んだもの。
オオバも海老も苦手なんだけど、普通に美味しい。
伊勢海老。
結構大きい部位。さすがのおいしさ。揚げたてホクホク、ぷくぷくプリプリです。
(写真なし)
ラストに、海苔を巻いたウニ。
締めに、「かき揚げうどん」+「天丼」「天ぷら茶漬け」の3種類から選べるそうです。
3人で行ったので、別々のものを注文してみました!
かき揚げ+うどん
さっぱりしたかったら、これですね!
確かうどんも美味しいのを仕入れてたはず。
天丼。
味付けが上品でくどくない。少しもの足りないかな、と思ったら、この1品が丁度いい。
食べやすくて箸が進みます。
天ぷら茶漬け。
さらさらといただけて、ボリューム感もあり。迷ったらこれですかね。
どれも食べたいくらいで本当に迷ってしまいますね!
最後はデザート。
三ヶ日みかんのシャーベットでした。
さっぱりしていて、最後に相応しい一品。喉ごしもすっきりです。これも美味しい。
量的にも大満足です。
こんな感じで、高級食材のオンパレードを天ぷらで楽しむ、というコースです。
1万円という値段設定が高いとみるか安いとみるかですが、安いに決まってます!
一生かけてお目にかかるような美味しい高級食材が一気に楽しめちゃうわけですよ!
しかも老舗の料理長自ら、腕を奮ってもらえるんですよ!
ということで、来月もう一回食べに行こうと思います。
これでまた仕事を頑張れます!