
「デザイナーとは、デザインされたものを使う利用者自身」
いつか教わった言葉だったと思うのですが、すごく綺麗に「デザインという仕事」を現している言葉で、僕は気に入っています。
デザイナーがデザインを作っているわけではなく、それを見る・使う利用者が実際にそのデザインを利用することで最終的にデザインが完成するという意味です。
アーティスティックに自分の好きなものを作る、それを褒めてもらいたい・評価してほしいという人は多いと思うのですが、実際には、一般利用者というデザイナーさんたちに素材を与えているだけ。
そのデザインをどう使うかは、利用者次第。
使いやすいか使いにくいか評価するのも利用者次第。
使いにくいデザインを使わなくてはいけない状況になってしまって、仕方なく自分なりに工夫して使いやすくするのも利用者次第。
そんな風にゲリラ的な要素を付加して、デザインは完成に近づいていくものだと思います。
哲学的な言葉にも聞こえますが、求められる最終的な結果への概念はこれだと思っています。