上の画像のパトカーは、美しく統一された配色を持っており、警察車両の全てが統一されています。
その目立ちすぎるオレンジと青の外観のために存在感が増し、「パトカーが増えた」と感想を持つ市民が増えるほど(実際には減っているのだそう)。
これが犯罪抑止などの成功事例となって、同じストライプの違う配色での救急車両ができるなど、派生しているそうです。
Vormgeving 。これはオランダ語のデザインという意味で、英語だと「Form - Giving」。
つまり「形を与える」。
流れる風の動き、ゆらめく炎の動き。
そんな輪郭の無い事象の中心を捉え、固定化しない概念で輪郭の無い「かたち」を作り上げていく。
不完全でうつろいやすく、揺らいでいる「かたち」。
受け手に依存するかのような、受け手が作り上げ完成させるようなもの。
コミュニケーション・デザインにも準するコンセプトは、オランダのシンプルでユニークなアートに多く見られます。
オランダが生んだ偉大な画家、ゴッホ、フェルメール。
光と質感の表現で評価されるフェルメールは「光を描いた」といわれますが、光にかたちを与えたとも言い換えることができます。
そういえば
静岡美術館のフェルメール展、GWに見に行こうと思ってたらもう終わってるし。
Windows8 のメトロ UI が昨今注目を浴びているのですが、それに一番近いのが発祥の地とも言われるロンドン。
そして、オランダのデザインだと思うのです。
オランダのデザインは、武骨なイングランドに比べれば可愛らしくてカラフル。
タイポグラフィでは若干好みではないのだけれど、シンボリックで独特の色彩感覚はチャーミングで親しみやすいです。何より僕のオレンジ好きにマッチしていて、やりやすい。
そんなわけで、僕のタブレットに対する設計というのは、オランダ・デザインをコンセプトにするのです(どーん)。