Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する

2020年12月03日 23:09

  • LINEで送る
Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する

広告に依存してしまっていた販売戦略からブランド戦略に切り替えている企業も多いと思います。
客側のリテラシーが上がったことでバナー広告などがクリックされなくなり、某ブログポータルでも変な広告の出し方して企業イメージダウンが止まらないところ。これからの囲い込みとダイレクトマーケティングの手法とはどんなものなのか、先が気になるところですね。

クラウド名刺管理サービス「Sansan」を使って営業職の集めた名刺を統合管理、そのデータを加工して戻す、というルーチンを AI が行ってくれるマーケティングツールなどが市場でも出てきているのですが、Sansan は API が解放されていて独自システムで活用できるようになっているというところが長所。僕たちにとっては毎日積みあがるお宝のデータの山をどう加工料理するべきなのかクリエイティブが刺激されます。

そんな Sansan なのですが、社内全体の名刺更新情報というのがイマイチ分かりにくくなっています。元々個人の名刺ボックスという設計思想なので、全社の情報全部にアクセスできるのは権限のある管理者になっています。

なので、API統合連携サービスである zapier を使って、誰かが名刺を登録したら社内チャットに流すという仕組みを構築します。

■Zapier | The easiest way to automate your work(公式・英語)
https://zapier.com/

アプレットは2つを連携させるものまでなら、3つまで無料で使用することができます。
もっといろんなこともできるのですが、有料プランです。
使ってみると滅茶苦茶便利なので「払ってもいいかな?」というぐらいなのですが、とりあえず無料プランで作ります。

Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する

トリガーは Sansan を選びます。最初表示されたときは目を疑いました。ビジネス用途でしか使われていないはずなのに、こんな知名度あったんですね。この他のサービスも一通り見てみたのですが、めぼしいサービスはありませんでした。
β版で Google Assistant があったのが興味深いのですが、スマートスピーカーから実行したとしても日本国内のサービスは意外に少ないので、かなり厳しいです。自作できれば良いのですが、webfook も有料プラン。SQL サーバへの接続も有料で、MongoDB のみ何故か無料扱いでした。難易度高いからか?

Sansan のトリガーには、今のところ「新規名刺登録された時」というものしかありません。
逆方向のアクションの方だとタグ検索しかないです。検索だと検索した後のアクションが無料プランだと作れないので、実質「Sansan に名刺登録された時」という自動ツールしかできないことになっています。今後、もう少し増えるといいなぁ。

Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する

アカウントを連携させ、「Anyone in my team」を選べば、自分以外の誰かが登録した時というトリガーになります。「me」だと自分自身だけ。

Sansan に名刺が登録されたら、チャットで通知して社内共有する

アクションの方にチャット(この場合は Rocket.chat)に流す内容を決めていきます。
既に他の部署の誰かが持っている名刺なのか、それとも新規顧客なのか、この時点で判断して流せるともっと良かったのですが、ここで分かる内容は名刺情報だけです。つまり、営業の誰々が、どこ社の誰々にコンタクトとった、という情報になります。

Zapier の更新タイミングは15分間隔らしいので、名刺が登録されてから若干のタイムラグはありますが、日報などが無い企業の場合に営業部署がどう動いていて、各部署とどう連携とっていくべきなのか企画していくには知っておいた方が良い情報です。

設定はこれだけです。
json を取得するスクリプトを書いたりサーバを用意したりという作業はデザイナーにとっては苦痛ですが、簡単に構築できてしまうので楽々です。

2018/05/17
お問い合わせフォームに入力された内容を、名刺管理DB sansan に自動登録し連携する
ネット探したら実例無かったので、PHP分からない自分でカスタマイズ。よく使われているフォームは「PHP工房」のメールフォームとのことだったので、これを改造する。IT でやる時には、「お問い合わせフォーム」って必要な項目を提案して、あとコストに合った便利な機能をつけるかとか、デザイン的には途中離脱の…

2019/04/25
英語の問い合わせを自動翻訳する「多言語翻訳対応お問合せフォーム」に API 使って無料で改造
最近海外からの問い合わせが増えて。英語での対応が増えて英語に苦手意識のある人たちの疲弊してる感あるので、英語のお問合せフォームを改良して社内の負担を減らす。前に名刺クラウドサービス Sansan に自動的に顧客情報を反映させる改造をしたお問合せフォームに追加で改良を加えていく。いやなんかひさびさ …

2020/01/29
いまさら Instagram API 移行 覚え書き
今月から Instagram API (サムネイル画像をインスタから引っ張ってきて一覧表示するやつ)が使えなくなっていて、エラーを隠して対処していたのですが、展示会関連の仕事が一段落したため今頃ようやく対応。ひさびさ WEB の仕事した…。API は無くなったわけではなく、Instagram Graph API へ移行しただけらしい。以…

2020/05/26
cookie でトラッキングする方法を知る
ここ最近の WEB技術の推移としては、オプトアウト(クッキー機能の停止)の普及かと思います。「GDPR」「CCPA」など欧米で先行している施行から日本でも Cookie 規制についての動向が気になるところですが、マーケティング活用の視点からは脱却は難しいとされる声もあるようです。まぁ、こんな裏面での個人情報収…

2020/07/30
お問い合わせフォームを注文フォームに改造
フリーのお問い合わせフォームのプログラムを改造し、コストを下げて WEB サイトに注文フォームを実装するカスタマイズを行います。ちょうど今だと飲食店様がデリバリーに注力したいと思うので、お問い合わせフォームを活用して、商品名と数を入力できるようにして注文フォームへと改造します。

2020/01/24
メールタイトルを書かないことで、新しい時代を切り開く。Rocket.chat で管理
案件管理や進捗管理に「Rocket.chat」が便利。チャット型のコミュニケーションツールである「チャットワーク(Chatwork)」を使ったことがある人なら同じものと考えればわかりやすい。メールに代わるツールとして迅速なホウレンソウでの効率化を実現でき、しかも社内環境に完結して構築できるシステムなため、メ…





タグ :ZapierSansanAPI

同じカテゴリー(スキルアップ)の記事

このブログの新着情報を配信中!

RSSリーダーに登録することで、新着情報だけを確認することができ便利です。
上のアイコンをクリックしてご登録ください。

見るだけでは飽き足らない、あなた。あなたも小言に参加してみませんか。コメントトラックバック、ご自由にどうぞ。


入力した内容は表示されます
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
過去記事
デザイン特集
グルメ特集
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 32人
QRコード
QRCODE
プロフィール
yasukawa
yasukawa
浜松在住クリエイター&デザイナーが仕事のことについて頑張って書いてみる。
【認知心理学、コミュニケーションデザイン、情報デザイン、UI/UX、インフォメーションアーキテクト、サイネージ(Scala)、3Dモデリング、データベースアプリ構築(FlileMaker)、Flash Script 2.0&3.0、サーバ構築(Linux)、IoTセンサー&電子工作(Arduino)
文部科学省後援情報検定 情報デザイン試験合格
日本商工会議所販売士検定試験2級合格
日本英語検定協会実用英語検定試験3級合格
デザインカレッジ 外部講師(WEBマーケティング)
日本最大級レビューメディア「zigsow」2021年ベストレビュワー