買うべきメモリの容量は、OS が快適に動く 8GB以上。安く済ませようとおもうならここが最低ラインです。
ちなみに Apple の iMac 27インチモデルで比較してみると、こちらも 8GB が初期搭載となっています。
このメモリの容量の説明ですが、「作業台の広さ」として認知されています。
仕事をする際に机が広ければ効率よくいろんな作業をすることができ、狭ければ片付けしつつ空いているスペースをなんとかみつけて細々と気を使って作業をしなければならないため、効率が悪くなります。
僕は以前 8GB のノートPCで仕事をしていましたが、普通に苦労なくデザイン業務ができます。
なので 8GB で全然かまわないのですが、余裕があれば 16GB を選択することをお勧めします。
画像編集や動画編集、3D-CAD などは 16GB が快適です。
また、前回の CPU の記事で「Intel の CPU に搭載された内臓グラフィックスチップ『インテル HD グラフィックス』シリーズが Adobe 系ツールが非常に快適に動く、ということを書いたのですが、この内臓グラフィックチップはメモリを使用して演算するので、ノートPCの人などグラフィックボードを重視しない人はメモリを多く積んだ方が良いです。
僕はインテルHD と グラフィックボードの両方積んだノートPCを過去に使用しましたが、最も影響しそうな動画書き出し作業などは、どちらのグラフィック機能を使っても全く大差ありませんでした。グラフィックボード代が無駄金でした。
8GBを購入する人は、8GBのものを1枚買うのではなく、4GB を 2枚のものを選択してください。
CPUの方が 4コア、8コアとなっている通りにマルチタスクで処理をするので、2枚に分離していることで2つの作業を同時進行させることができ、処理が速くなります。ただし同じ容量でも2枚より1枚で買う方が値段は安いです。
32GB以上買うのであればクアッドチャンネルにも対応しているため、4枚組で買う方が良くなります。
多くの PC ショップでの表記では「メモリ〇GB」という容量の表記しかないのですが、細かく規格があり、処理速度が違います。数字が大きければ大きいほど高速ですが、CPUやマザーボードが対応している必要があるので自分で調べる必要があります。
格安のバルク品などで安いメモリを買う場合には注意が必要で、店員さんに聞いても動くかどうか保証できないと説明されることも多いです。実動したというメーカー側の発表が無い限り約束できないので、イチかバチか購入して人柱になるとかチャレンジが必要になることもあります。
知識がなく不安な場合は、購入時からメモリを大きく搭載して後買いしない方が良いです。
現在の選択肢にあがるメモリの種類は、下記2種類どちらかだと思います。
・PC4-19200 / DDR4-2400
・PC4-21300 / DDR4-2666
数字がそのままスピードです。微差といえば微差ですが、価格差は4千円前後かと思います。お財布と相談するのは前提ですが、CPU の仕様の限界までしかスピードは出ないので、それに合わせて選ぶでも良いです。
下位互換なので、迷うのであれば PC4-21300 の方を選んでおけばいいと思います。
ちなみに各ショップで値段が変わるのは、こんな感じに表記のないところで安いパーツを使っているか高いパーツを使っているかという違いもあります。表面上のスペックではなく、細かい数字まで比較してみるといろいろ見えてきます。
2019/07/15
これからパソコンを買おうという人向けに、どんなスペックのものを買えばデザイナーの業務が快適にできるか、まとめていきます。スペックの数字が高いものを買えばいいやと買い物してしまいがちですが、どうせなら賢く買い物したいところ。まずは CPU 選びから。