最近流行の吹き抜け。
ウチの場合、この2メートル20cmのシンボルツリー(ベンジャミン)が下から見えるようになっていて、単純にこれがやりたかっただけなんですよね。ライトアップしたりで、かなり面白い環境が作れます。
あと、この吹き抜けの壁にプロジェクターで映画を映して観るという構造があって。
現実には、50型のテレビの大きさで充分だし、テレビの方が解像度が上がって綺麗なので、そもそもプロジェクタを使わないという…。
プロジェクタって発熱もすごいのでファンが回りまくって環境に悪いし、雰囲気以外に使い処がないですね。宝の持ち腐れ。
まぁウチの場合は僕の趣味が反映されまくりなので特殊です。
一般的に最近は「子供の気配を感じたい」という理由で吹き抜けを採用する若夫婦が多いみたいですね。
しかし、そんな人に言いたい。
気配どころか寝息まですぐ横にいるみたいによく聞こえるし、Skype もできないし音楽も聞けないし夜中にゲームもできないくらい気配どころか物音聞こえまくりですよ。
吹き抜けのスペースって音響効果みたいに壁に反響して、これまたよく聞こえるんですよね。不思議。
でも採光は最高(ダジャレ)。
カーテンを閉め切っていても吹き抜けの窓からは光が入ってくるので、プライベートの空間を確保しつつ光を取り入れるという夢の空間を作ることができます。北側の部屋にも上手に光を入れることができるので、間取り次第でかなり良い設計ができますね。
「子供の気配」とか考えるのは親の勝手なわがままで、数年して年相応になると子供はプライベートな空間が欲しくなるのでむしろ険悪になりそうな。個室にできるところを増やした方が、機能的には使い勝手がよくなるはずだと思います。
基本的に吹き抜けを欲しがるのは奥様というか女性側らしくて。
男性なら秘密基地っぽい狭いところに憧れる修正があるので、吹き抜けのスペースをとるくらいなら書斎のスペースにしてほしい、と思うところらしいです。
実際、吹き抜けを作ると、そのぶんの部屋が削られるわけですから、かなり深刻な問題ですね。
一条工務店の場合、金額が床面積で変わるらしいので、吹き抜けがあるとそのぶん床が無いので金額が安くなるみたい。
ただ、長期優良住宅などに申請する場合、床面積でも評価されるのでギリギリ足りなくなる場合もあるので注意が必要です。
吹き抜けの空間って本当に開放感があるので、それ以外の部屋が逆に圧迫感があるように感じるほど劇的に変わります。
僕は1部屋ぶん削ってでもこの空間があって良かったなって思います。ラジコンヘリとか飛ばせるし。
で、問題の吹き抜けの広さ大きさなのですが。最初に設計士さんに聞いた限りはピンキリで、特にこれと決まった大きさはないようです。満足・不満足も人それぞれなので、実際に住んでみないかぎり分からないみたい。
広くし過ぎて「やっぱり部屋にすればよかった」
狭くしすぎて「やっぱり吹き抜けをもっと広くすればよかった」
人の欲望は無限ですから、結局そういう考え方にあるみたい。
採光のためだけなら1畳の広さでも充分。スリットのような隙間でも間接照明のようにきれいに光が入ってきます。
開放感が欲しいなら3畳ぶん以上。平均的な男性が寝転んで楽だと感じるスペースは、たぶん3畳です。
広いぶんにはいくらでもとれると思います。
ウチの場合、3階なので耐震性のルールがとてもうるさくて。
i-Smart などの2階建築では OK でも、3階は認可がとれない建築技術が採用できないらしく、僕の構想のほとんどが消えてしまっています。
吹き抜けに関しても、角の壁に面しているだけの状態は不可。キャットウォークのような狭い通路のようなものを作らないと壁際にはできないと言われました。たぶんこれが補強する構造になるんでしょうね。
なので、ウチの場合はこれを利用した間取り設計をしないといけなかったのですが。
この部分が、まだこのブログで登場していない部屋になっています。
あんまり3階建てを建てる人はいないかもなのですが、収納にしたり通路として使ったり、いろいろ作ることができます。
吹き抜けは安直にリビングの天井に作るのではなく、計画的に建物の真ん中に作ることで、劇的な採光空間を取り入れることができます。後はそれにあわせてリビング作るだけ。
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