茶房 一葉|全国のお茶の味と茶器を愉しむ店

yasukawa

2014年06月13日 13:27



静岡県民には当たり前で気づいていないと思うのですけど、食中食後に緑茶を飲んだりする文化って、普通に当たり前ではないんですよ。
沖縄では「ジャスミン茶(さんぴん茶)」を飲むのが主流で、あんまりというか全然緑茶を見かけません。
美味しいお茶が普通に飲めるって、静岡県のすごいところなのです。

コーヒーの違いの分かるという舌の持ち主はやたら多いのに、なぜかお茶の違いが分かる人には巡り合わない。
日本人って不思議です。

というわけで、南城市にある「茶房 一葉」へ行ってきました!

ここは、畑に囲まれた隠れ家的な喫茶店です。
慎ましくも健気に経営されている感じです。
小さな店なので、大勢でいかない方がいいかも。
1人とかで静かにお茶を愉しむ、そんなシーンがよく合うお店です。


畑道にあるのですが、1軒だけ目立つので逆にすぐ見つかるかも。



場所的に車で行くしかないのですが、駐車場は数台分あるのですが少ないです。
お店の規模的にも小さいので、駐車場がいっぱいだったら諦めるぐらいしないといけないと思います。



お店の中は狭いけれど、とてもきれいで清潔です。



「日本茶インストラクターがいる店」だそうです。
これは期待しちゃいますね。





茶器がいろいろ置いてあったので聞いてみたら、お茶に併せて出してくれるみたい。
中国茶だったら中国の茶器だったり。
お茶の文化を楽しめるこういうサービスは嬉しいですね。



静岡茶を出してくれました。
2年ほど前から掛川で話題の「深蒸し茶」です。
僕は、冷茶ならこの深蒸し茶を飲むのが好きなのです。
甘みが強くてコクがあり、ごくごくと美味しく飲めるのでおススメです!
冷たいお茶だと香りが出なくてあんまり好きじゃないのですけど、深蒸しなら全然気にならずに美味しいです!

沖縄は「浅蒸し」らしいので、広まってくれると嬉しいな!



お茶受けに「月餅」もいただきました。
ほんのり甘く、疲れた身体が癒される! お茶の苦みと一緒に食することで、相乗効果で美味しいです。

月餅って、実家の時だと食べたことなかったので知らなかったのですが、中国のお菓子だそうですね。



あんまんみたいなの。

中に薄紫色のグレーの餡が入っているのですが、「田いも」という沖縄ではメジャーな芋だそうです。
ねばねばしているのですが餡子みたいに甘く、神秘的な色もあって、なんだか不思議な感じ。
これも滅茶苦茶美味しかった!
砂糖が入ってないのにこれだけ甘いって、なんだかすごい。


小さな店で、女主人さんがひとりできりもみしているので、あんまりお客さんで溢れかえってほしくないなと思いつつ、いろんな人に美味しいお茶を飲みにぜひ行ってみてほしいお店。
世界・全国各地のお茶が集められていて、飲み比べてみるのも楽しいし、それぞれの土地の食文化を感じてみるもよし。
文化を感じることのできる希有で静かなお店だと思います。

沖縄ではあんまりお茶のお店がないからか、漫画の取材とかもくるそうです。
その漫画とは「茶柱倶楽部」。
勝負に勝ったらライバルが仲間になる展開の戦闘アクションもなければ、手からビームが出たりもしない。卓越した画力もないマンガのようですが、文化的でなかなかに面白そう・・・。
このお店もこれから登場するようなので、どんな登場の仕方をするのか楽しみに追ってみたいと思っています。

  

店名:茶房一葉
TEL:098-894-2526
住所:沖縄県南城市大里嶺井502-2
営業時間:13:00~19:00
定休日:火曜日(+不定休あり)

茶房一葉喫茶店 / 首里駅

昼総合点★★★★★ 5.0


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