煮ものや のら

yasukawa

2013年05月08日 11:36



和食屋さんの内装や食器を研究したいなぁ。
と思い、「煮ものや のら」さんに行ってきました。

ここは掛川の茶畑の中にある一軒家レストランなのですが、「高級路線」が多い和食屋さんの中で独自のコンセプトを持っているというか、変な方向に行かないで王道ながらも個性を持っているという、類稀なお店だと思います。


玄関入ってすぐ。
1段上がって、すぐお店です。靴を脱ぎます。
左手がカウンター席&掘りごたつ席。右手が大人数のテーブル席です。





店に入ってから玄関を振り返ったところ。
入口のホールのところは、個室と、その反対側はトイレになってます。



靴を脱ぐところの下は、靴を収納できるようになってます。
床が掘りごたつ式になっていて普通より高い位置にあるので、こういうスペースができるみたい。
間接照明も中に入っていて、きれいです。



床が高くても、天井はもっと高いので、かなり広々と感じられます。



入口すぐ横にある個室。
ここだけ畳。潜り込むようにして入るので、ちょっと隠れ家的な意味もあるみたい。



ここがオサレだと思ったのは、この場所はの壁面下にスリットがあって、間接照明がもれてて綺麗だった。
反対側の壁がどうなっているか分からないけど、たぶん昼間は自然光がここから漏れこんでくるようになっているのでは? と思う。



右手側の大人数用テーブル席。
布がかかってて、向こう側の目隠しになってる。





こちらは窓が多く、開放的な空間。
テーブル上のオブジェも、テーブルランプのシェードになってたり目隠しの役目になってたりでオサレ。

今日は20代後半の女性がたくさんきていて、そのうちの2人が誕生日だったということで、お店側からサプライズのケーキの提供と、お客さん全員でクラッカーを鳴らす、というのに僕も参加してしまいました。女の子のグループは大変喜んでました。

カウンター席の向こうはスタッフ用の導線になっていて、お客様側の床が高くなっているため、スタッフが立っている顔の位置とお客様が座っている顔の位置が同じ高さになるようになってます。
奥さんが料理を運びながら、お客さんと話し込むような場面も多く見られました。



ところで、この壁一面の大きな黒板。これどこで購入できるんだろ。欲しい・・・。

メニューには掲載の無い、旬の食材を使った料理などが細かく書いてあるのですが、ところどころに店主が書いたというイラストが盛り込んであります。
っていうか絵が上手すぎる・・・。
魚や花、LINEのキャラクター「ムーン」まで、いろんなものがチョークを使って陰影を活かしながら書くという高等テクニック。
どう考えても美大の出身でしょ。





内装、本当にカッコイイ。無駄も無いし、ちゃんとしてるし。





このあたりのデザインがお気に入り。
アールを描く壁面と間接照明、いいなぁ。



食器やオブジェも面白く興味深いです。



おちょこは、お気に入りを自分で選ぶシステム。



そうえいば、クーラーにも工夫がしてあった。
この布は、今は収納状態になっていますが、クーラー使用時には布が下まで覆うようにセットすることで、直接お客さんに風が当たらないようにしているみたいです。
なんで知ってるかというと、夏にお店に来た時にそうだったから。



近くにパンフレットがあったので何気なく見たら、良さげな食器が。
ランチ時には丸いお膳にちょっとづつ入った弁当形式のものを提供しているようです。
和食のプレートみたいな食器だとなかなかオサレなのないのですが、こういうのいいかも。




ということで、まずはお水。
この日は、1日中暑い中を外で歩いて喉が渇いていたので、ペリエをボトルで注文。





お通し。



お刺身。
大きな葉っぱの上に乗ってやってきました。
なかなか爽やかでいいですね。



塩辛。



塩麹のとりのから揚げ。





湯葉の3種。
湯葉を食べ比べできるようになってます。柔らかいのから固いのまで、いろいろあって楽しい。
岩塩がついてくるのですが、ゴリゴリ削ってると楽しい。
全然関係いですが、今までは削った岩塩をなかなか自分のお皿に分けられなかったのですが、簡単に塩をお皿に移せる方法というかテクニックをはじめて取得しました。
やはり学習は、知ったふりをすることではなく、実践ですね。



のらまんじゅう。
お店のオリジナルのじゃがいも饅頭だそうです。
桝形さんにも同じ系統の料理ありましたね。



上にイクラがのってる・・・。
そして周りのソースにオレンジの皮のようなものが・・・これは柚子のソースか?

中身を割ってみたら、黒いものが。餡子?!

食べてみると、周りのソースもあって甘い。
同じ料理を注文した他のお客さんも「アンコ入ってるよ!」と騒然となってましたが、よくよく味わってみると紫芋のようなさつまいもが入ってました。
これが甘くて、本当の饅頭のように見た目も味も感じちゃうみたい。
錯視を利用したマジックのような料理。なかなかやり手です。



白菜スティック。甘辛い味噌をつけて食べます。
マヨネーズと何かが混じってるみたいで美味しかった。



玉ねぎ丸ごと焼き。
1時間くらいかけてじっくり焼いてくれます。
これすごく甘かった。



グラニテ。
イチゴ? トマトと唐辛子が入ったようなもの。
これも衝撃的に美味しかった。



海老のからあげ。
こちらはさっきの鶏のから揚げとは違い、サクサクした感じ。



なんだっけ・・・なんか高級なものだった気がするけど。



グラタン。





鍋。





ジンジャーエール。

このお店については、下記に詳細を記事にしていますー。

2012/07/12
沖縄とタイを駆け回る営業本部長が行ってきたという和食屋「煮ものや のら」が羨ましかったので、自分でも行ブログを見る限り知らなかったのですが、夫婦…





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