24時間換気システムのお手入れの手間はどれくらい? フィルタ交換手順レポ

yasukawa

2015年11月09日 18:28



11月に入り冬の季節を感じさせるようになってきたため、シーズン前に自宅内の換気フィルタをまとめて総交換することにしました。超気密・超断熱の家だと必須の、面倒な作業です。でっかい空気洗浄機のフィルタを交換するイメージです。空気洗浄機のお手入れも大変ですね。

実は、春や秋といった季節では、窓を開けていました。
そっちの方が冷暖房費がかからないこともあったので。

そして改めて気づいたのは、外気って結構汚れているんですね!

開けた窓の窓枠にびっしりと埃のような汚れが毎日のようにつもり、その掃除が大変でした。
埃って家の中から発生するものだとばかり思っていたのですが、大半は外からの細かい砂や排気煙みたいなやつなんだと思います。
それで、24時間換気システムのフィルタのお掃除なんですが。
上の写真のバルセロナチェアの向こう側の茶色のドアが、そのシステムになっています。



ドアを開けると、こんな感じ。
巨大な冷蔵庫のようなものが、床から天井まですっぽり入っています。

でかっ!と感じると思うのですが、その通りで。
ちょっとした1人乗りエレベーターのようなものが室内にあるわけで、これ、設計の時の配置を考えるのも大変です。
僕は仕事も忙しい時で出張中だったこともあり、もうリビングの隅でいいよ! とこの位置になりました。
正直、こいつの扱い方と位置が、一条工務店の家のキモになるかと思います。



引き渡し時に「メンテナンスマニュアル」というブ厚いバインダーを貰うのですが、僕は全部読みきれてません。そんな人のためにも、システム前面には、手順を書いたシールが貼られています。優しい。



ちなみにシステムの下部は収納になっていて、交換用のフィルタなどが保管しておけるようになっています。
地味に便利です。

そして収納棚の左上に見えている小さなくぼみがメンテナンス用ハッチ。
ここにフィルタをセットします。



ちなみに交換のタイミングですが、リビングのリモコンニッチに設置されたリモコンが、赤く点滅します。
これで交換のタイミングが分かるようになっています。

ちなみにこういった交換タイミングをお知らせしてくれるアラーム機能ですが、皆さんは本気で「センサーで汚れたら知らせてくれる」とお考えですか? 僕の経験上、メーカーの人は斜めな問題解決をしてくるので、そんな手間とエラーの発生しやすい精密機械にコストをかけてきません。この赤いランプも、リセットしてから一定時間が経過したら赤く点灯するタイマー機能であると断言します。



フィルタ交換するため、運転を停止します。
今までホテルの中のようにゴウンゴウンいっていたの室内が、急に静まりかえるので、なんだか落ち着かないです。
世界って、こんなに耳が痛くなるくらいの静寂なんですね。



ルパン三世が盗みに入りそうな、もしくは核弾頭でもぶち抜け無さそうな分厚いメンテナンスハッチを外します。
このハッチは鋼鉄製でもなんでもなく、発砲スチロールみたいなのでできているので軽いです。
これで断熱性を実現しているんですね。

24時間換気システムって、外の空気と室内の空気を入れ替えるので、通常は温度も入れ替わってしまうはずなのですよ。冬とかは外の冷たい空気が入ってくるはずなのです。
しかし一条の換気システムは、温度交換を行いません。正確には入れ替えることもできるのですが・・・。
この部分が地味に優秀で住みやすいところなんですよね。



メンテハッチの中には、フィルタが2種類、装着されています。
1つがゴミをフィルタリングする給気フィルタ、もう一つが外から吸気した際に虫なども入ってきてしまうため、それを捉えるための防虫フィルタです。この防虫フィルタの存在によって、細かい虫やゴミなどが本部の給気フィルタに到達しないため、フィルタの掃除が楽なのです。
防虫フィルタの掃除は難しく交換以外できなさそうですが、給気フィルタの方は掃除機で細かい埃を吸い取るなどすれば、交換不要なようです。いつかは交換した方がいいと思うけど。



防虫フィルタと給気フィルタの位置関係は、ハッチ内に貼られたシールの、この図が分かりやすいですね。



今回は、給気フィルタも防虫袋も、両方交換することにします。
では、給気フィルタの交換をはじめます。



黒くなってる! 世の中汚いよ! こんな外気を僕らは吸ってるのか!
排気ガスとか、本当に気を付けた方がいいかもですね。

そういえば冬に吐く息が白くなるのは、大気中の細かい塵に水蒸気がくっつくからで、空気のきれいなところでは息が白くならないらしいです。だから排気ガスの無い北極とか山奥とかでは息が白くならないんだとか。



新品をセットしなおします。
色が全然違いますね…。



ちなみに一条の給気フィルタは2種類あるそうです。大気汚染物質PM2.5粒子に対応したフィルタと通常のもの。中国大陸に近かったら対応したものを選びそうだけど、ウチは浜松だから通常のものでいいかな、という感じ。
ちなみにこのフィルタはPM2.5対応のものだそう。



この空気の通り方の矢印に合わせてセットして戻します。



次に、防虫フィルタの方。袋状なのですが、収納時は丸められています。





広げてセット。
Before が無いのは自主規制しました。(そんなに汚れてなかったけど、小さい虫の死骸とか入ってるので一応)



セットして終わり。
ここまでが給気フィルタのお手入れ。重労働でもないので意外に簡単ですね。

ですが、24時間喚気システムなので、まだまだ作業はあります。
良い空気と悪い空気を循環するもの。
そう、外気から吸うフィルタがあれば、室内の空気を排出する排気フィルタがあるのです。



こんな感じで、家の中心の位置に、メインとなる排気口があります。
ウチは3階建てなので、2階にあります。1階と3階は、地面の方、床の隅にあるんですよね。



ばっかーんと蓋をあけて、フィルタを取り出します。
天井の裏は、よく見るビルの天井みたいな感じですね。



汚れたフィルタ。
といっても、実はこまめに掃除しているので、あんまり汚れてないです。
ちなみに写真のテクニックですが、逆光にして写真をとると影が出るので、汚れているようにみえます。
Before写真是非。



新品を取り付けます。白くて綺麗!
これも写真のテクニックですが、光を当てて影をつくらないようにすれば綺麗にみえます。ただし汚れていると黒い部分も目立つので、本当に汚れている時は使えないけど。



再セットしたフィルタを戻して完成!
ウチはこの作業が必須のため、一般家庭では縁の無いはずの脚立が常備されています。
吹き抜けでも使用するので、ウチの場合は「脚立様」は大活躍で崇められている状態です。

リモコンのメンテナンススイッチ(タイマー)をリセットし、運転を再稼働させておしまい。
手間はそんなにかかりません。
ただ、頻度が大変かも。空気清浄機のお手入れが面倒だと思う人は、24時間換気システムを諦めた方が面倒くさくなくていいかもですね。

お手入れの頻度ですが、3か月に1回掃除機でフィルタの掃除、半年に1回でフィルタ交換だそうです。

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